2011年6月30日木曜日

ピナツボ火山噴火20周年記念ワークショップ

2011年6月は,1991年6月15日のフィリピンピナツボ火山の噴火から20年に当たります.この度,シンガポールのEarth Observatory of Singapore (EOS)とフィリピンのPHIVOLCS(フィリピン火山地震研究所)が主催となり,噴火20周年記念ワークショップ,Nanyang GeoScience Roundtable -Can Plinian Eruptions be Forcast?-が6月19日〜24日に開催されました.また今年はフィリピンのタール火山1911年噴火から100周年に当たります.そこで,ワークショップの前半はピナツボ東山麓のクラークで,後半は,タール火山カルデラ北西のタガイタイで開催されました.主催者は,EOSのChris NewhallとPHIVOLCSのRene Sodiumの2名で,EOSやPHIVOLCSの大勢のスタッフがワークショップを支えてくれていました.参加者は世界各国から約60名の参加者があり,連日大規模噴火は予知可能かという内容で議論を行いました.

Nanyang GeoScience Roundtableワークショップの参加者

日本からは,私と荒牧さんの2名が参加しました.私は霧島2011年噴火と富士山の9世紀と18世紀の歴史時代の噴火の話をしました.

大規模噴火の噴火予知はなかなか難しいものがありますが,さまざまな前兆現象や,大規模地震と噴火との関連性についても活発が議論が行われました.