2010年11月9日火曜日

火山のお勧めの教科書

火山関連のお勧めの教科書です.

小屋口 剛博(2008)火山現象のモデリング.東京大学出版会.637p.

Schmincke, H.U. (2004) Volcanism. Springer. 324p.
日本語版もでました
ハンスーウルリッヒ・シュミンケ著 隅田まり・西村裕一訳(2010)火山学.古今書院.354.

Lockwood, J.P. and Hazlett, R.W. (2010) Volcanoes -Global Perspectives-. Wiley Backwell. 539p.

2010年10月3日日曜日

磐梯,那須,浅間,八ヶ岳の岩屑なだれ

9月26日〜29日の4日間で,磐梯,那須,浅間,八ヶ岳の岩屑なだれ堆積物の調査に行ってきました.フランスから来ているポスドクフェローとの共同研究で,岩屑なだれの流動堆積メカニズムを解明するのが目的です.


磐梯 琵琶沢岩屑なだれ堆積物
磐梯  1888年の崩壊壁 銅沼にて

磐梯 翁島岩屑なだれ堆積物

那須 御富士山岩屑なだれ堆積物

浅間 応桑岩屑なだれ堆積物
浅間 応桑岩屑なだれ堆積物
浅間 1783年鎌原岩屑なだれ堆積物
八ヶ岳 韮崎岩屑なだれ堆積物
今後,これらの岩屑なだれの調査を進めて行く予定です.

2010年9月24日金曜日

大規模火山実験のための国際ワークショップ

2010年9月17日〜19日の3日間の日程で,ニューヨーク州バッファローで開催された「大規模火山実験のための国際ワークショップ」に参加してきました.ニューヨーク州立大学バッファロー校のGreg Valentine氏の呼びかけで,第一線で活躍している火山関係者約50名が集まり,討論を行いました.

Greg Valentine氏による冒頭の挨拶
1日目のワークショップの様子
ワークショップの目的
ワークショップの日程
Gert Lube氏による火山重力流の講演
James White氏によるマグマー水相互作用に関する講演
Karine Bernard氏による岩屑なだれに関する講演
Matthias Hort氏による噴火リモートセンシングに関する講演
大規模火山実験予定地の見学
ポスターセッションの様子
グループディスカッションの様子
グループディスカッションの様子

GEO Grid火山重力流シミュレーション

産総研の融合研究課題で取り組んでいるGEO Gridプロジェクトの一つに火山防災を目的としたGEO Grid火山重力流シミュレーションがあります.

http://volcano.geogrid.org/applications/EnergyCone/

使い方はこちら
http://docs.geogrid.org/HowToUse/EnergyCone_ja

現在は,雲仙,富士,セントへレンズなど14の火山でのシミュレーションが可能になっています.現在今年中を目処に,全世界中の火山でシミュレーションができるように改良に取り組んでいます.

エナジーコーンによるシミュレーションだけではなく,Titan2Dなどのシミュレーションも実行できるようにする予定です.

一度お試しください.英語版のブラウザで見ると自動的に英語版になります.

2010年9月23日木曜日

V-Hub

V-Hub
ニューヨーク州立大学のGreg Valentineらが中心となって進めているV-Hubプロジェクトのサイトです.

http://vhub.org/

火山関連のシミュレーションなど各種の火山現象に関する情報が得られます.Web上でTitan2Dなどのシミュレーションを実行することもできます.

各種の動画や写真なども載せていく予定ですので,いろいろと活用できそうです.

火山重力流の最新研究事情

学生時代からかれこれ20年以上火山重力流の研究に携わってきました.このサイトでは,火山で発生する火砕流,火砕サージ,岩屑なだれ,土石流など各種の流れ現象の最近の研究動向を少しずつ紹介していきたいと思っています.

これまでの主な火山重力流の研究内容

1.田代岳火山岩瀬川岩屑なだれの研究
2.御嶽火山開田岩屑なだれの研究
3.北海道駒ヶ岳火山1929年火砕流の研究
4.有珠火山善光寺岩屑なだれの研究
5.雲仙火山1991-95年火砕流の研究
6.北米セントへレンズ火山1980年岩屑なだれの研究
7.雲仙火山1792年岩屑なだれの研究
8.有珠火山2000年噴火の研究
9.支笏火砕流の研究
10.八甲田火砕流の研究